霧雨の八ヶ岳、苔むした森を歩く
こんなにシトシト降っている中を登るのは、木曽駒ヶ岳以来だろうか。
8月最後の週末。今月の週末は盆休みも含めて、今回を逃すといよいよ全滅。。もうこれ以上インドアな週末を過ごしては腐ってしまう。さぁ、生きるか腐るか、伸るか反るか、晴れ予報ではないのはわかっていたけど八ヶ岳まで足をのばしてみた。八ヶ岳は真冬の本沢温泉・硫黄岳以来。
目的は2つ、「Kuropp」と「苔」。
金曜前夜。仕事が終わってやや遅めに出発。1時半ころに唐沢鉱泉の駐車場に到着。既に小牧JCTを越えてから諏訪ICまで雨だったし、唐沢鉱泉も予定通りの雨。さすがにこの天気で前泊する人はおらず。車の屋根を叩く雨音を聞きながら車内で仮眠。車の中でも思ったより寒くて寝袋持って行って正解だった。
6:00起床。外は雨。予報通りなのにがっかり。。車は5台ほどに増えていた。駐車場からカッパを装備して7時前に出発。シトシト雨から霧雨に変わった。
さて、ここまでは想定内。霧雨の中の苔は綺麗だぞう、と、その予想は的中。唐沢鉱泉から黒百合ヒュッテまでほぼNON STOPで広がる苔、なんと壮大なことか。
苔に生された登山道
苔平と命名
渋の湯側との合流地点
スタート時の気温は低かったのに、登り始めたら蒸し暑さMAX。既に飽和水蒸気量に達しているんじゃないかと思うくらい蒸し蒸しで、GORE-TEXが機能していることがせめてもの救い。(今までで一番ゴアのありがたみを感じた)
ここ1ヶ月は全く読めない天気が続いていただけに、その日の天気予報だけで判断するのは危険なのかもしれない。当日は特に何の問題もなかったけど今回の登山道も沢筋なので、当日の天気予報だけでなく過去の天候や累積降水量もチェックしておくことが大事。
黒百合ヒュッテ
ヒュッテに到着。風が加わって霧雨が横に降っている。テントは2張り。昨日は雨は降っていなかったのだそう。結局ヒュッテまで誰ともすれ違わず、小屋番の方々がせわしなく働いている以外は人気のない雰囲気だった。当日上がりは自分が1番目。
早速小屋の中でホットカルピスをいただく。
Kuropp(クロップ) made by Woodplayer
今回の目的の一つ、黒百合のコップでクロップ。国産の栗の木をくり抜いて作られたコップ。
在庫全部
このコップ、黒百合ヒュッテの限定販売。そう言われると余計に物欲を刺激される。ありそうでないデザインだったので一つ買ってみた。ちょっとお高いので手ぬぐいは諦めたが、これはこれで満足。栗の木をくり抜いて作っているので、個々で微妙にサイズや形状が違う。なので、在庫を全部出してもらって品定め。大きさも微妙に異なっていて手に馴染む感じも個々でぜんぜん違う。節の入っていないもので、持った感じと直感で選ばせていただきました。サイズは湯のみくらい。お茶するのにちょうど良さそう。
裏っ側には黒百合の焼き印
ヒュッテで1時間ほど時間を潰してガスが晴れるのを待つも全く晴れる気配なし。曇ってても視界が開けそうな気配があれば天狗岳を目指そうと思っていたが、今回はやめて早々に下山した。ガスガスの視界の開けていない山頂を踏むことよりも森の苔を見ながらさっさと降りたかったのが本音。
雨は想定していたので今回は防塵防滴の16−50mmを1本だけ。これだけ綺麗なんだったら他にもマクロとか持って行ってもよかったなぁ。
森には苔だけじゃない、キノコだって。
・・・同定は諦めたけどね。
鉱泉
8/30(Sat) 6:55(唐沢鉱泉)→ 7:57(登山道分岐)→ 8:32(黒百合ヒュッテ)→ 9:33(黒百合ヒュッテ)→ 10:14(登山道分岐)→ 11:20(唐沢鉱泉)
今回は写真撮りながらチンタラ下山したので、コースタイムは長め。
ゆるいキャンプ登山目的には北アよりも近くていいかもしれない。次は晴れた日に天狗岳の頂上まで。
最近のコメント